モーリスラクロア　AI6028-SS002-030-1　アイコン　オートマティック　スケルトン

モーリスラクロア　AI6028-SS002-030-1　アイコン　オートマティック　スケルトン

モーリス・ラクロアは1975年創業の時計メゾンです。ただ、その母体になったデスコ・ド・シュルテスという時計工房は創業が1889年で多くの高級時計メーカーに部品供給などをしていて、十分な実績と技術を積んでおり、その実力を十分に発揮した時計作りを当初から行っていて、すぐに世界中で受け入れられ、大きな成功を収めました。

スイスの伝統的な時計作りの技法やデザインなどを惜しげもなく投入した優れたモデルでありながら、価格はかなりリーズナブルで、時計ファンの琴線に響くモデルをずっと作り続けています。

このアイコンはかつてはスポーツモデルとして好評を博したカリプソというモデルを元に、都会的でかつ力強くデザインされたモデルになります。特徴的なベゼルに、工具なしでワンタッチ交換ができるブレスレットの構造を備えています。そして何よりの特徴はダイアル側をスケルトン構造にしていることで、これで機械式ムーブメントの動く様をダイアル側から楽しむことができるようにしていること。このダイアルにはブラックDLC加工を施した曲線ブリッジを用いていて、ネジとゼンマイと歯車というちょっと古くてある意味スチームパンクを思い起こさせるような時計のムーブメントに適度な現代性を与えて、ケースのデザインと相まって、すごくカッコいい仕上がりです。

現在、このぐらいの価格帯の時計というと、スマートウォッチの伸長で市場を奪われていて厳しい状況が続いていますが、そうした状況に対応するためにはやっぱりカッコいい時計を生み出していく他に無いのでしょうね（正直、機能面ではスマートウォッチには敵わない）。