ゼニス 03.A384.400/385.M385 クロノマスター リバイバル エルプリメロ  A385

ゼニス 03.A384.400/385.M385 クロノマスター リバイバル エルプリメロ  A385
ゼニス 03.A384.400/385.M385 クロノマスター リバイバル エルプリメロ  A385

エルプリメロはゼニスが開発した高速クロノグラフムーブメントで、伝説に彩られた存在です。ゼニスは歴史的に多くの優れたムーブメントの製造で評価を得たブランドですが、その中でも特に有名なのがこのエルプリメロ。1969年に登場し、現在でも最高速の36000振動/時のクロノグラフとして知られています。当時は自動巻きクロノグラフの激しい開発競争が行われていて、このゼニスの他にもタグホイヤーを中心に開発したCal.11やセイコーのCal.6139なども発表されていました。ところが、この1869年という年は、奇しくも世界で最初のクォーツ時計アストロンが発表された年でもあります。

このアストロンから始まるクォーツショックは70年代を通して、スイスの伝統的な時計産業を瀕死にまで追い込むことになり、多くの名門ブランドが休止したり、合併や買収などの再編成が行われたりと激動が続きます。ゼニスもそうした流れに逆らえず、経営危機に陥り、アメリカン・ゼニス・ラジオに買収され、彼らは機械式時計の製造を停止することを命じられ、図面や金型の破棄が決まります。その時に当時の技術者であったシャルル・ベルモは命令に反して図面や金型を靴箱にしまった上、工場の屋根裏に隠しました。

1978年にゼニスはスイス資本に復帰して、機械式時計の製造を復活。エルプリメロも奇跡的に復活して、この優れたムーブメントは高い評価を受け、ゼニスの主力になっていくほかに、ロレックスのコスモグラフデイトナに採用されたり(現在はロレックス独自開発のムーブを積んでいます)、タグホイヤーモンツァ キャリバー36、パネライルミノールクロノグラフ、ウブロスピリットオブビッグバン、ルイヴィトン タンブール クロノグラフ エルプリメロ、ダニエル・ロート スポーツクロノグラフなどなど、錚々たる存在に採用されています。

現在は、エルプリメロは、ムーブメントの名前だけではなく、コレクション名として採用されていて(他にエリートというムーブメントを積んだエリートコレクションがあります)、実に数多くのヴァリエーションが存在します。

そのエルプリメロのコレクションの一つで、69年に誕生した初期モデルの一つA385の復刻モデルになります。ブロンズのようなスモーキィな仕上げが、時計業界初のグラデーション文字盤と言われています。60年代、70年代に流行したオーバルケースのヴァリエーションのケースで、今みるとおしゃれな雰囲気のケースデザインですね。ダイアルのメリハリも利いていて、赤いクロノ針がアクセントになっています。

ケース径37mmという控えめな大きさに収まっていて、随分と長らく続いたデカ厚時計の流行とは一線を画する新しいトレンドを感じさせます。ブレスは高級時計メゾンにブレスを供給してきたゲイフレアー社の復刻ブレスレットは、ラダー式で通称スケルトンブレスレットなどと呼ばれていて、軽量で着用時にコマとコマの間から肌が見えるユニークなデザインです。

この製品は「世界の時計市場」さんで見つけました。 価格、製品内容などは記事の作成時点のものですので、必ず「世界の時計市場」さんのサイトでご確認の上、ご購入ください。

世界の時計市場

コメント

タイトルとURLをコピーしました