ユリスナルダン 1503-170-7M/93 ダイバー クロノグラフ 44MM
ユリスナルダン(Ulysse Nardin)は1846年にスイスのル・ロックスに設立された時計メゾンです。初期に開発されたマリーンデッククロノメーターは世界中の50カ国の国の海軍が採用して、その高度な時計製造技術が証明され、マリーンコレクションの起源になっています。このマリンクロノメーターの分野ではほぼ独占状態になったほどで、日本海軍にも納入され、今日では戦艦三笠に搭載されています。
スイスの時計メゾンの中では一流中の一流ブランドでしたが、それ故にマリンクロノメーターに続いて高級懐中時計の分野にこだわり、腕時計への移行が遅れ、さらにクォーツショックのために苦境に陥ります。それを掬ったのがロルフ・W・シュナイダーとルートヴィヒ・エクスリン博士で、彼らが造った天文三部作はインパクト十分で、これにより高級複雑時計のブランドとして復活。現在では安定した活動を続けています。
今回のダイバークロノグラフは、海と関係が深く、碇をブランドロゴに採用しているユリスナルダンらしいもので、チタンケースのダイバーズになります。ケース径が44ミリと大ぶりで、3時位置に30分積算計、6時位置に12時間積算計、スモールセコンド、日付表示、48時間のパワーリザーブで、300m防水を実現しています。
ダイバーズというとゴツくなりがちですが、どこか繊細で軽やかな仕上がりになっているあたりはさすがはユリスナルダン。
なおユリスナルダンはシリコンをムーブメントに積極的に採用していく流行の先鞭を付けたブランドでもあり、今回のムーブメントもシリコニウムテクノロジーを備えています。
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