エポス　3500SKBLM　オリジナーレ　3500　スケルトン　世界限定888本

エポス　3500SKBLM　オリジナーレ　3500　スケルトン　世界限定888本

エポスは1925年に設立された工房ですが、現在のエポスの実質的な創業は1983年。ピーター・ホッファーが機械式時計を専門に制作する会社Montre.EPOS SAを立ち上げ、エポスブランドを入手したのですが、これが現在のエポスになります。

当時はクォーツ全盛時代で機械式時計の未来については暗い見通ししかありませんでしたが、機械式時計のマニアであったホッファーはその未来を信じて、これまで機械式時計に縁のなかった人々に向けて、比較的低価格でありながら、スイスの伝統的な時計の精髄を感じさせるような出来のコレクションを充実させ、機械式時計の復興に役割を果たしています。

その頃のエポスの時計は汎用のムーブメントを使って、価格を抑え、外装の細部やデザインに凝ったものが多かったのですが、次第に希少なデッドストックのムーブメントを使ったコレクションや、汎用品でも自社で大幅なブラッシュアップを行ったりと、時計マニアにとっても見逃せない存在に成長していきます。

今回のオリジナーレは、デカ厚時計ブームの時にすっかりおなじみになったユニタスの6498をベースにフルスケルトンの仕上がりにしています。波模様のようなコート・度・ジュネーブ装飾が美しい一本です。ダイヤルのデザインはドレッシーですが、ケースデザインはカーブを描いたラグに3連ブレスとスポーツウォッチの体裁をとっていて、使いやすい仕上がりです。

ユニタスはもともと懐中時計用のムーブメントであったので、手巻きムーブメントで、ローターがありません。それ故、この表裏の両方をスケルトンにしてもローターが邪魔をせずに内部構造を両側から楽しめるようになっているのです。また、肉抜きをした部分は裏まで見通せるようになっていて、このあたりも良い感じですね。

凝った内容ですが、価格は実売で15万円台とお手頃。世界限定888本のモデルになります。