IWC IW459401 ポートフィノ オートマティック ムーンフェイズ
IWCの2019年の新作です。IWC(インターナショナルウォッチカンパニー)は、1868年に設立したスイスの名門時計メゾンの1つです。場所はドイツ国境近くのシャッフハウゼン。伝統的なスイス時計の生産地とは離れた場所で、創業者のフローレンス・アリオスト・ジョーンズはアメリカの時計職人です。当時アメリカで勃興しつつあった大量生産方式を利用した時計作りを目指してスイスに渡り、そのためにスイス時計の聖地からは離れた場所で創業したそうです。
創業程なく、ドイツ資本に買収されて、IWCはスイスの時計ブランドでありながら、ドイツ的な色彩が強く反映されるようになっていきます。
機械式時計しか無かった1960年代までは、頑強で精密さに定評があり、高額で高級時計ブランドではあったのですが、実用時計でした。このあたりは、ロレックスと同じですね。現在では機械式時計のメゾンは、ほとんどが高級時計ブランドになっていますが、IWCもそれに漏れなく高級時計ブランドとなっています。
このポートフィノというコレクションは、イタリアの高級リゾート地のポートフィノの名前を冠したもので、この美しい土地をイメージしたコレクションです。かつてはIWCの入門機のような立ち位置ですが、何度かのモデルチェンジを経て、現在ではシンプルで上質なドレスウォッチのコレクションとして幅広い年代から愛されています。
このIW459401はポートフィノらしい、華奢で繊細な雰囲気の漂うコレクションで、12時位置にはムーンフェイズを採用。ケース径40mmと男性の腕には程よい大きさで、スーツに合わせて上品な雰囲気に仕上がっています。インデックスや針に僅かなゴールドを効かせています。
ムーブメントはCal.35800。42時間のパワーリザーブです。
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