エポス(EPOS) 2090 懐中時計

 

エポス(EPOS)の懐中時計になります。エポスはスイスの機械式時計のブランドで、源流を遡ると1925年にスイスのジュウ渓谷で時計工場が生まれたのが始まりです。しかし、現在のエポスの実質的な始まりは、1983年。ピーター・ホッファーと、妻のエルナによって始まったブランドです。当時、クォーツ時計が世界中を席巻している、いわゆるクォーツショックの真っ只中で、機械式時計というとごく一部の高級品以外はほぼ全滅状態で、将来の見通しなど全く無い時代でした。そうした中、機械式時計の熱心なコレクターでもあったピーター・ホッファーは、その未来を信じて、敢えてこのメゾンを立ち上げたのです。

エポスはムーブメントは、割と汎用品をそのまま使うという方針のものが多く、その点での面白みはあまり無いかも知れませんが、伝統的なスイスの時計のデザインやディテールを取り入れた仕上がりはコストパフォマンスが高い仕上がり。機械式時計に縁のなかったような収入の方にもその魅力を伝える役割も果たしています。

そして、既に生産中止になって長いようなムーブメントのデッドストックを見つけてきて、それを搭載した限定品なども出すことがあり、それはマニア心をくすぐったりもしています。

今回の懐中時計は50ミリという大振りなケースに、手巻きムーブメントのユニタス6498を搭載。ユニタス6498は1950年に誕生した手巻きムーブで、懐中時計用だけあって大ぶりで手巻き(自動巻きにしてもあまり意味がないので)。一つ一つの部品が大きく頑丈に作れるし単純な作りなので、比較的頑丈で精度も出ています。それでもこの個性ではあまり用途が無いような気もしますが、90年代後半から00年代にかけてのいわゆるデカ厚時計ブームの際に、そのムーブメントとして重宝したものです。

この2090は、ユニタス6498の本来の使い方である懐中時計のムーブメント。艷やかな光沢ケースにロングチェーンを付属させた懐中時計で、ブレゲ針にブラックの細身のローマンインデックス、6時位置のスモールセコンドという配置はエレガンスです。8時位置ぐらいがオープンハートになっていて、良い感じです。

この製品は「世界の時計市場」さんで見つけました。 価格、製品内容などは記事の作成時点のものですので、必ず「世界の時計市場」さんのサイトでご確認の上、ご購入ください。

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